アップルパイ問題
少し変な話かもしれませんが…。
私には長年、「アップルパイ問題」みたいなものがありました。
- バターをコレステロール値の低い別の材料で置き換える
- 綺麗な網目を作る
- 作業の手間を減らす
というものでした。
バターを別の材料で置き換えるのは、パウンドケーキやスポンジケーキでは、割とうまくいきました。
でも、パイは、置き換えるとパイの形になりませんでした。
そして、バターを使うと、生地を寝かせる時間が必要なので、手間がかかり、手間取ってしまうと、網目がうまくできない…。
どういうわけか、「網目のアップルパイ」への執着心は、なくなりませんでした。
幼児の頃の、憧れのお菓子を再現したい、ということでしょうか…。
アラ還の私が幼児の頃は、洋菓子が今ほど沢山商品化されていませんでした。
網目のアップルパイは初めて見た洋菓子の一つで、何かとても輝いて見えました。
吉川文子さんの「バターなしでおいしいパイとタルト」本
6年くらい前に、吉川文子さんの「バターなしでおいしいパイとタルト」という本を買いました。
バターの代わりに植物油を使って作る、パイやタルトのレシピ本です。
あまり料理上手ではない私が作っても、バター使用のパイそっくりのものが出来上がります。
生地の扱いに少しコツが入りますが、折り込みや休ませ時間がなくなるので、手間が省けて楽です。
味は…バター使用パイとはやっぱり違い、パンに近い味ですが、さっくりした食感です。
おかずパイやタルトなんかだと、しつこくなくて、かえって食べやすいです。
手間もコレステロール値も減らせて、見た目がそっくりのパイ。
これからは、このレシピで!!と、思いました。
アップルパイ問題」一件落着のはずが…今度は、食用油の迷路へ…
これで「アップルパイ問題」は解決した、と思っていたのですが…。
今度は、「食用油の迷路」みたいなものにはまってしまいました。
うちでは数十年前に、家族が病院のアレルギー科で、アレルギー症状を悪化させる可能性があるトランス脂肪酸の摂取量を控えるように言われました。
以来、トランス脂肪酸の含有量が多そうな食品〜マーガリンやファットスプレッド、ショートニングと、それらを多く使っている加工食品〜を避けるようにしていました。
食パンにマーガリンをつける代わりに、オリーブオイルやココナツオイルにするとか。
加工食品に関しては、お菓子に限らず、かなり広範囲に含まれていたので、全て避けるのは難しく、なるべく減らす、という感じでした。
植物油も、生成する工程によってはトランス脂肪酸ができてしまうものがあるらしく、その含有量はどれくらい?とか、どの種類の油や製造方法なら良いの?とか…、色々と気になりました。
でも、少し調べるだけだと、わかったのは、「わかりにくい」ということだけでした…。
精製工程について製品容器に記載されないことも多く、メーカーのサイトに記載があればわかる、という状態です。
精製過程で高温処理での脱臭を行うと、トランス脂肪酸ができることがあるらしいのですが…。
加熱調理に適しているのは高温で精製された油、という説もあります。
製品ごとの製造過程、調理方法などで無数の組み合わせがあり、何だかよくわからない感じです…。
また、自分で油を作るわけではないので、選択するだけの悩みというのも、何だか悩ましいです。
結局、
- 同じ製品ばかり使わず、時々変更する。
- 使用量を、なるべく減らす。
ということで、とりあえず対処したことにしました…。
ご覧いただき、ありがとうございました。