眠れない、イライラする、不安…。
そういうメンタルの不調を改善するための、「KOKOROBO(ココロボ)」というオンラインサービスがあるということで、使ってみました。
国立精神・神経医療研究センターなどが作ったシステムで、無料で使えます。
KOKOROBO(ココロボ)について
KOKOROBO(ココロボ)を利用するには、https://www.kokorobo.jpにアクセスします↓。
サイト名のすぐ横に、「AIを使ってメンタルチェック」とあります。
KOKOROBOには、AIによる認知行動療法の手法を活用したチャットボット(自動応答システム)が活用されています。
「心の相談もAIにする時代になったのか…」と複雑な気持ちになりました。
反面、メンタル相談に限らず、役所にしても購入品のメーカーにしても、相談窓口に電話すると、繋がるまでに長い時間がかかることがよくあります。
また、人が相手だと、相談することの敷居が高く感じることもあります。
なので、どんなものか、試してみることにしました。
KOKOROBOを私が知ったのはつい最近ですが、元々は、コロナ禍でメンタルヘルスの不調に悩んでいる人が増えたのに、感染を恐れて受診を控える傾向が高まったため、感染の不安がないオンラインサービスを開発したとのことです。
KOKOROBO使用の概要
- 最初に、ストレスのセルフチェックを行います。
- セルフチェックの結果、必要に応じて、以下のような対処法の紹介があります。
- チャットボット(無料):認知行動療法の手法を活用したAIによるチャット形式の相談(ストレスケアアプリ「こころコンディショナー」)
- オンライン相談(無料・3回まで):臨床心理士や医師など専門家とのオンライン相談(一部対象地域のみ)
KOKOROBOを実際に使ってみました
ストレスセルフチェックを使用
ストレスセルフチェックからスタートします。まず、以下のような連絡事項が表示されます。
セルフチェック「KOKOROBO ePRO」の画面に進みます。初回時は、メールアドレスなどの基本情報を登録します。
KOKOROBO ePRO画面で回答していきます↓。
コロナ禍でのメンタル不調に対応するために開発されたこともあり、コロナ関連の質問が結構あります。
全ての入力終了後、今の自分のストレス度合いがグラフ表示され、所見と「お勧めの対処法」、連絡事項が表示されます↓。
私の場合は、オンライン相談とAIチャットボット(こころコンディショナー)の両方が勧められました↓。
私はやや神経質で心配性気味のため、こういうストレスチェックツールを使うと、いつも高い数値が出ます。
切羽詰まっている状態ではないので、オンライン相談ではなく、AIチャットボットを利用してみることにしました。
画面下の方に、“1か月後にリマインドメールを送付するが、今回同様の質問に回答いただけるかどうか・回答いただいた場合、ePRO登録画面で「データを提供する」にチェックした方には、500円分のAmazonギフト券進呈”という連絡事項が表示されています。
AIチャットボット(こころコンディショナー)の使用
「こころを整えたい」を選択すると、AIチャットボットについての説明と、基本情報登録画面になります。
ニックネームは、セルフチェックで登録したものを使いました。
続いて、チャットボット画面になります↓。
(※長いので、一部抜粋です)
選択ボタンや、書き方の参考例が示されることもあります↓。
私が書いた“困りごと”は、“心の困りごと”というより、“生活の困りごと”なのかもしれませんが…。
“時間管理が下手で、いつも頭の中がこんがらがっている”、“予定をなんとかこなそうとして睡眠不足になりがち”で、自分ではいつも悩んでいました。
AIは、どう答えるんでしょうか。
以下、かなり長くチャットをしました。
使ってみての感想
- 心の相談をAIにするのって、どういう感じなんだろうか?と、興味半分、不安半分で試してみました。
- 最近、ニュースでもチャットGPTがよく取り上げられていて、もし、心の悩みにスラスラ回答されたら怖い…、という風にも思っていました。
- 実際に使ってみたところ、“回答する”というよりも“自分で考えるための言葉がけ支援”のような対応で、かなり好感を持ちました。
- 人に相談したり、医療機関に受診しにくい状況にある場合や、そういうことをする前段階として、自分の気持ちを整理したり、客観視する手助けになりそうだと思いました。
- 反面、穏やかで優しく、礼儀正しいAIの対応に慣れてしまうと、そうではない対応を生身の人にされた場合、ストレスを感じてしまうかも…という気もしました。
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長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました。