東日本大震災当時、私は関東地方の団地の中層階に住んでいました。
以前から防災オタク気味だったこともあり、部屋の地震対策はしているつもりだったのですが…、壊れたものが一つありました。
片開きの冷蔵庫を紐で壁に繋いでいたのですが、揺れでドアが開いてしまい、中から小さな強化ガラスの器が転げ落ちて、割れました。中身は、大さじ一杯程度の油でした。そして余震が続く中、短時間でガラスの破片と油が畳二畳分くらいのスペースに広がっていきました…。
被災地の方々の状況とは、比べ物にならないとは思うのですが。
余震が続く中で割れ物と油の後始末をするのが、私にとってはかなりストレスになりました。その強化ガラスの器は尖った刃物のような形に割れ、透明なので破片が見つけにくかったです。
それ以降、割れにくいか、割れた時に鋭利な形に割れない食器を普段は使いたいと思うようになりました。
「普段は」というのは…、割れやすいけれど断捨離したくない器は、とっておく気でいるからです。そこら辺は、こじらせています…。
器は、金属、木製、樹脂なども検討しましたが、金属と木製は電子レンジで温め直しができないし、樹脂は細かい傷がつきやすいのと、匂いや色移りがしやすいのが難点でした。
迷った末に、普通の磁器よりは割れにくく、強化ガラスのように鋭利な形に割れにくいという「強化磁器」にしました。
フォルテモアについて
- 岐阜県土岐市に拠点を置くTAMAKI(丸利玉樹利喜蔵商店)の食器シリーズです。製造はマレーシアの系列工場です。
- アルミナを加えて強度を高めた軽量強化磁器です。アルミナは酸やアルカリに溶けにくく、普通の磁器同様に溶出問題に対しては安全性が高い素材ということでした。
- 強化磁器の強度は、メーカーや食器のシリーズによって違うようです。フォルテモアの場合、普通の磁器に比べ2倍の強度とメーカーの説明には載っています。
- 軽量仕上げで、大きいプレート以外は軽いです。
- レンジ1000Wまで、オーブン300℃〜冷凍庫までOK(耐熱温度差150℃)です。
- 種類が豊富です。模様入りのものもあります。
購入したフォルテモアの食器について
(上写真の番号順に)
- プレート24(直径24.3㎝×高さ3㎝)主にパン皿に使っています。1.5斤のパンがそのまま入る大きさです。
- マグカップ(直径8.6㎝×高さ8.5㎝)320ml入ります。
- ココット7(直径7.4㎝×高さ4.4㎝)
- ココット9(直径9.1㎝×高さ5.2㎝)ココット型はどちらもプリンや焼き菓子、モンブランなどをを作る時に便利です。納豆にも。
- フルーツボウル(直径14.1㎝×高さ5㎝)主にサラダに使っています。
- カリー&パスタ皿(直径21.4㎝×高さ4.2㎝)食事にはあまり使わなくなりました。購入時にあまり意識していなかったのですが、カレーやシチューには、お皿の縁が一段上がっているリム皿の方が良かったです。スプーンがお皿の中に落ちやすいです。
- プレート10(直径10.5㎝×高さ1.5㎝)タレなどを入れるのに使っています。
フォルテモアの使用感
- シンプル過ぎるような気もしました。でも、サラダを入れた器を冷蔵庫から出す時、誤って落としたことがありました。中身は飛び散りましたが、器は割れませんでした。うちは床に透明保護シートを敷いているので、多少のクッション性はあるかと思うのですが。同じ条件で強化ガラスの器は割れたので、やはり強度があるのではと思います。
- オーブンから冷凍庫までOKなので、色々と便利です。アイスクリームを入れて器ごと冷凍庫に置いておくことができます。
- ラップがつきにくいのが少し不便です。
- 小さな高台(器の底につけられた台)がついているものと、ついていないものがあります。ついているほうが、熱いものを入れた時に持ちやすいし、テーブルにも置きやすいのですが。
- 他メーカーの強化磁器もいくつか購入したのですが、すでに欠けさせてしまったものもあります…。今のところフォルテモアの器は大丈夫です。どういう形で割れるのか、まだ割れていないのでなんとも言えないのですが。普段の食器に対してのストレスを、かなり減らしてくれました。
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