パッククッキングについての簡単な説明
9月1日は防災の日です。
それで、気になっていた「パッククッキング」について書いています。
- 「パッククッキング」は、耐熱性ポリ袋(厚さ0.01㎜以上の食品用の高密度ポリエチレン袋)に食材を入れて、湯せんで火を通す方法です。
- 鍋を洗わなくていいし、お湯も再利用できるので、被災時には便利です。
こちら↓にも、方法やレシピが紹介されています。
パッククッキング、できるようにしておいたほうがいい理由
「被災後でも温かい料理が食べられる方法」としてパッククッキングが紹介されているのを見た時、私はなんとなく疑問に感じていました。
被災すると色々大変だし、調理をするよりは、開封してすぐに食べられる食品を食べるほうがいいのでは?と思っていました。
…はい、間違っていました。
「停電したら冷蔵庫の中身どうする問題」がありました。
停電してもドアを開閉しなければ、2、3時間程度は保冷されるみたいです↓。
でも、それ以降は徐々に食品が傷んでいく…。
食べなければ、いずれは大量の生ゴミになってしまうし、災害が起きると買い物も難しくなります。
なので、よほどパニックになっていない限り、私はなるべく冷蔵庫の中の食材を使って、パッククッキングをするのだろうなと思います…。
パッククッキング、実際に作ってみました
実際に作ってみることにしました。
複数個のポリ袋を一緒に入れていいようなので、
- ご飯
- カボチャのコンソメ煮
- 鶏肉のトマト煮込み
を同時に作ってみることにしました。
準備するもの
- 耐熱性ポリ袋(厚さ0.01㎜以上の食品用の高密度ポリエチレン袋)いろいろなメーカーから出ています。箱に「湯せん調理に使える」などと書いてあることが多いです。
- 鍋
- 耐熱性のザル、食器、または布巾など(高熱になる鍋底などに袋が直に触れないように、鍋の中に敷きます。鍋に合う大きさのザルがなかったため、布巾を使いました)
- 菜箸やトング
- カセットコンロとカセットボンベ(写真では台所のコンロで調理していますが、電気、ガスが止まった時には必要です)
材料
ご飯(一人分くらい)
- 米(無洗米)----60g
- 水----------95ml(米1に対して水1.5〜1.7くらい)
鶏肉のトマト煮込み
作り方
加熱時間について
お湯が沸騰したら弱火にして袋を入れ、20〜30分加熱するのが基本の調理方法のようです。
- 米と水をポリ袋に入れ、30分以上おいて浸水させます。浸水後、袋の中の空気を抜き、上のほうで口を結びます。
- 鍋に6分目くらいまで水を入れ、火にかけます。沸騰したら布巾を敷き、弱火にします。
- 別のポリ袋にコンソメ1.5gと水100mlを入れて溶かし、食べやすい大きさに切ったカボチャを入れます。1同様に、口を結びます。
- さらに別の袋にカットトマトと香辛料、コンソメ、みじん切りにした玉ねぎを入れて混ぜ合わせ、食べやすい大きさに切って香辛料をまぶした鶏肉を入れ、同様に口を結びます。
-
2に1、3、4を入れ、20〜30分、火が通るまで加熱します。途中で袋の上下を返すと、まんべんなく火が通ります。時間経過後、まだの時は延長します。
- 袋を取り出します。鶏肉のトマト煮込みは、必要なら塩と砂糖で調整します。器に入れ、口を折り返して食べれば、器も汚れません。お湯は、繰り返し使えます。
バジルはベランダに植えているので、災害時にも使えるだろうということで、のせました。でも、断水したら、ベランダの野菜も洗いにくくなりますね…。
パッククッキング、作って食べてみての感想
- ポリ袋を複数個同時に調理する時は、鍋の水はもう少し少なめのほうが良いようでした。
- あれば、布巾よりザルの方が便利だと思います。
- 出来具合は、袋の口を開けるまではわかりにくいです。
固く結ばないとお湯が入ってしまうかもしれないので仕方がないのですが、開けて出来具合を見てから加熱延長などしたい時には不便です。 - 材料を合わせるだけなので、どうなるんだろう…と思っていましたが、意外と普通の味のご飯とおかずができました。まとめて作れば時短になるし、洗い物が少ないので、災害時には良さそうだなと思いました。
食品用の高密度ポリエチレン袋は、一部のスーパーやホームセンターなどで販売しています。ネットにもあります↓。
ご覧いただき、ありがとうございました。
災害、コロナと、色々と備えなければならないことが多いですが、どうぞお元気で。