桜餅は関東と関西でかなり違います
私が住んでいるところでは、もう桜が満開になりました。今年は早いですね。
うちは家族が花粉症で、お花見に行く機会は少ないです。例年、デパ地下の仙太郎で買ったよもぎふと餅や桜餅を食べて、春になった〜と感じていたのですが…去年と今年はコロナで、行きにくいです。近所には和菓子屋さんが少ないので、作ります。
桜餅は、関東風と関西風でずいぶん違いますね…。関東風は、薄い生地であんを包んで桜葉を巻いたもので、円筒状のクレープのように見えます。関西風は、お米みたいなつぶつぶ感のある道明寺粉であんを包んで桜葉を巻いたもので、おはぎや大福みたいな丸い形をしています。あんと桜葉が共通なので味は似ているのですが、食感がかなり違います。
桜餅(関西風)
材料(2個分)
- 道明寺粉-------60g
- 水------------60ml
- 砂糖--------小さじ1/2
- (お好みで、赤色の食用色素--少々)
- あん(粒あんでも、こしあんでも)--------40g
- 桜の葉の塩漬け--2枚+味見用1枚
作り方
※少量だと電子レンジより失敗が少ないので、蒸して作っていますが、その後電子レンジでも作ってみました。
- 桜の葉をひたひたの水に30分〜1時間くらい浸けて塩を抜きます。味見をして塩気が程よくなっていたら、取り出して水分を拭き取ります。
- 道明寺粉を15分くらい水に浸けてふやかします。ザルにあげて水気を切ります。
- 蒸し器か、鍋にザルなどを入れて蒸し水を入れ、火にかけます。
蒸気が上がったら、蒸しカゴかザルの上にクッキングシートを敷き、3の道明寺粉を入れます。フタをして中火〜強火で10分前後蒸します。 - 味見をして柔らかくなっていたら火を止め、ボウルに取り出して砂糖(と、少量の水で溶いた食用色素)を混ぜ、二等分します。
- あんこを二等分して丸めます。
- 4を1個ずつラップかクッキングシートで挟んで薄い円形に伸ばします。
上に5のあんをのせて包み、形を整えて1の桜葉を巻きます。
合成色素以外で生地をピンク色にするには
- 私の台所の「粉末食用色素・赤」は、紅麹から抽出した、天然系色素です。
- 以前、「紅麹パウダー」というのを使ったことがあります。富澤商店などで販売しています。原料米はアメリカ産です。多く使うと、麹の香りがします。
関東風桜餅を作った時の失敗
桜の花の塩漬けをのせたのですが、桜葉を巻くと花が隠れてしまうので、巻きませんでした。でも食べてみたら、何だか香りが淡い…なぜ?…実は、桜の香りの成分「クマリン」は、桜花には少ししかなく、葉の方にたくさん含まれているそうです。そして、葉を潰したり塩漬けにすることで、さらに香りが強くなるそうです。意外でしたが「桜の香り」って、「桜葉の塩漬けの香り」なんですね…。