お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」
お題「号泣した映画」について書いています。
号泣した映画…、私の場合は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でした。
約20年前、2000年制作の映画で、公開時に劇場で観ました。
ミュージカル映画で、当時人気だったアイスランドの歌手・ビョークさんが主演していたのですが…、なんというか、すごかったです。
歌が始まると毎回、号泣していました。
物語に感動したとも、良かったとも言いにくい作品だったので、謎です。
“雷に打たれた”とか、そういう、体感映画のような気さえしました。
あらすじ
主人公・セルマは移民で、一人息子のジーンを育てながら工場で働いています。
つつましいながらも、周囲の友情に包まれた日々。
けれども、彼女には誰にも言えない秘密があり、懸命にお金を貯めていました。
そしてある日、事件が…。
感想
物語は、苛酷でした。
公開時から賛否両論で、感動したとも、トラウマになったとも言われています。
監督のラース・フォン・トリアーさんは、あらすじを読むと、とても観る気にはなれないエグいお話…でも観ると、なぜか惹き込まれてしまう…という、私にとっては、なんとも難儀な映画を作る人です。
この映画は、その金字塔かも…。
カンヌのパルムドールと主演女優賞を受賞しています。
主演のビョークさんが音楽も担当していました。
工場の機械音や列車の音を取り込んだ音楽は、当時、とても斬新に感じました。
映像も、シャープで生々しいです。
なので、あらすじを読んだ段階では、“コテコテの悲劇のヒロインすぎるのでは?”と思っていた主人公セルマを、現実に生きている人のように感じました。
物語が救いようがないぶん、生き生きとした歌と映像が沁みて、号泣する映画でした。
作品データ
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
音楽:ビョーク
撮影:ロビー・ミュラー
振付:ビンセント・パターソン
出演:ビョーク(セルマ)
カトリーヌ・ドヌーブ(キャシー)
デビッド・モース(ビル)
ピーター・ストーメア(ジェフ)
ブラディカ・コスティック(ジーン)
上映時間:140分
制作年:2000年
制作国:デンマーク
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ご覧いただき、ありがとうございました。