はてなの「今週のお題・夏に見たい映画・ドラマ・アニメ・バラエティ」に参加しています。
夏に見たい作品。
私は「日本の面影」を、もう一度見たいです。
約40年前(1984年)にNHKで放送された、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が主人公のドラマです。
脚本は山田太一さん、1話80分、全4話でした。
映画「ウエスト・サイド物語」のジョージ・チャキリスさんが、ハーンを演じていました。
放送されたのは春でしたが、毎年、夏になると思い出します。
ハーンの著作から「雪女」、「耳なし芳一」などの怪談が、劇中劇として登場するからかもしれません。
DVD化されてないみたいです
とても良いドラマだったのですが、当時はビデオデッキも持っていなくて(まだ高価でした)、その時限りの視聴でした。
再放送されたら、ぜひ見たい!と思ったのですが…、以来数10年、まだ見る機会がありません。
調べてみると、島根県内限定の再放送や、有料の“日本映画専門チャンネル”での放送は、あったみたいです。
ビデオやDVD化もされていないようです。
あらすじ
ニューオーリンズで新聞記者をしていたハーンは、万博で見た日本の美術や教育に魅かれて来日。
島根県の松江で英語教師となり、やがて没落士族の娘・小泉セツと結婚。
帰化し、亡くなるまでの後半生が描かれます。
日本の古いものや怪談を愛し、世界に紹介したハーン。
でも、時は、明治時代。
近代化を急ぐ日本に、ハーンは…。
感想
ハーン役にジョージ・チャキリスさんは、カッコ良すぎるのでは…?と思っていましたが、ドラマを見てみると繊細な雰囲気で、適役に思えました。
檀ふみさんが小泉セツ役、ハーンの友人・西田&耳なし芳一役が小林薫さん、他、配役が豪華だな…と思いながら見ていました。
セツが語る怪談が、劇中劇として入ります。
実写、人形劇、絵画など多彩で面白かったです。
昔見た時に感動しましたが、今思い出すと、なんだか一層沁みます。
アラ還の私が小学校低学年の頃は、トイレはまだ汲み取り式でした。
それを思い出すだけでも、昔より今の方が暮らしやすいと思ってしまうのですが…。
でも今は、薄暗がりが減って、幽霊がこっそり潜むのも難しくなっただろうなと思います。
そういう所では、人以外の生き物や、自身の影が薄いと感じている人は、居心地が悪いのかもしれないなと思います。
「日本の面影」、怪談話が増える夏にまた見ることが出来たら、と思います。
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ご覧いただき、ありがとうございました。