はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」
本屋さん「お百度参り」からは解放されたけれど…
アラ還の私。
パソコンもスマホも、今でも使いこなせているとは言えません。
でも、インターネットは、生活になくてはならないものになりました。
良くも悪くも、そのすごさを感じています。
最初にそのすごさを感じたのは、「本探し」でした。
うちでは長年、夫が何冊かの絶版本を探していました。
地方都市では、その土地の古本屋さん。
関東に越してきてからは、神保町の古書店街。
小説は、たまに買えることがありました。
でも、廃刊になった雑誌や自費出版の漫画本になると、まず、無理でした。
ないものは、ないのでした。
10数年近く、なんとなく「お百度参り」をしているような気がしながら、古本屋巡りをしていたのですが…
インターネットで全国の古書店の在庫検索ができるようになり。
検索を始めて数年後。
探していた漫画本が見つかりました。
↑このモザイク写真を載せても、しょうがないのでは?と思ったりもするのですが…。
買った本の写真をブログに載せるだけでも著作権侵害になる可能性があるらしい、というのを、最近知りました↓(子供向けの説明で、私にはとても分かりやすかったです…)。
これを知ったのもインターネットだし、今回インターネットの話ということで、こういう形で載せてみることにしました。
すでに持っている伊藤さんの他の作品とセット販売&元値の5倍でしたが、遠方まで何度も通わずに買えたことの衝撃は、ものすごかったです。
数年前、伊藤重夫さんの作品がクラウドファンディングで復刻されたことを知りました↓。
そして、それを知ったのも、インターネットでした…。
廃刊になった雑誌は、これもやはりインターネットで全国の図書館の在庫検索ができるようになってから、保有館の許可があれば閲覧したり借りることができることがわかり、読むことができました。
ただ…、ネットで本の在庫検索ができるようになった頃から、実店舗の本屋さんが減り始めました。
新刊の本屋さんも、古本屋さんも。
今、私が住んでいる所では、1店ずつしか残っていません。
大型店のリブロ池袋本店やジュンク堂新宿店も、閉店してしまいました。
実店舗&ネットの本屋さん「Title」
新刊書店「Title」は、東京・荻窪とネットにお店があります↓。
リブロ池袋本店の統括マネージャーだった、店主の辻山良雄さん。
辻山さんの本の紹介文が好きです。
読む前におなかいっぱいになりすぎない、ごく短い文章。
でも読んだ時の、なにか「いい感じ」が、思い浮かぶような。
つい、何冊分も読んでしまいます。
辻山さんには「本屋、はじめました」、「365日のほん」、「小さな声、光る棚」などの著作もあります。
「Title」のサイトの「こんな本を並べます」に、
「…(引用者が割愛)…ジャンルは満遍なく取り揃えますが、特に力を入れるのは「生活」の本です。Titleでは生活を「人が<よりよく>生きていくこと」だと考えました。衣・食・住はもちろん、文学や哲学、芸術、社会、えほんも「生活」の本と言えるでしょう。…(以下、引用者が割愛)…」
とあります。
「生活」というと、私はなんとなく、衣食住や目の前の現実的なもののことと捉えがちでした。
「生活」をイメージすると、なんだか生活することが息苦しくなる…というようなところがありましたが、そうでない見方もあるのだなと思いました。
カフェとギャラリーが併設された実店舗の写真がサイトに載っているのですが、棚に並べられている本が、なんとなく居心地良さそうにしているように見えます。
そういえば、実店舗の本屋さんの楽しさには、建物や店主さん、店員さんの雰囲気とか、本の装丁や手触りとか、本の中身以外の色々が、たくさんありました。
titleで購入した、大手書店では見かけない「朗読+演奏会」のCD(柴田元幸×haruka nakamura/ブライアン・エヴンソン「ウインドアイ」ignition gallery)↓。
これもやっぱり、こんなモザイク写真で載せるのはどうなのだろう、という気がするのですが…。
今回はとりあえず、こういう形を取ることにしました。
インターネットのおかげで便利に本が買えるようになりましたが、実店舗の本屋さんも残ってほしいです。
…インターネットについて、というより、本屋さんについての文章になってしまったような気がしますが…。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。