地域の防災イベントに行ってきました。
当日はすっきりしないお天気でしたが、起震車の体験コーナーや、炊き出し食の提供もあり、盛況でした。
災害時にトイレから汚水があふれる可能性はある?
災害用トイレ体験コーナーもありました。
各コーナーの説明は地域の防災課の職員さんがされていたので、数年前から気になっていたことを訊いてみました。
それは、
「集合住宅の低層階に住んでいる人の体験談として、“災害時、自分の部屋のトイレを使っていないのに、汚物があふれてきた”という記事を最近見かけますが、この地域でも起きる可能性はありますか?」
というものでした。
私は団地の低層階に住んでいるので、とても気になっていました。
地形や配管の特殊な事情での出来事では?…と思っていました。
でも答えは、「あります」でした。
集合住宅では、大地震が起きて水道が止まったり、共有の下水管が壊れてしまったりした時に、無理にトイレを使用すると、逆流したり、下の階で汚物があふれ出してしまったりすることがあるそうです。
また、地域によっては、大雨で下水道の水位が急上昇すると、下水が逆流することがあるそうです。
トイレの汚水逆流対策
対策としては、
- 45リットル程度の大きさのゴミ袋を重ねて半分くらいまで水を入れ、中の空気を抜いて口を縛って“水のう”を作り、トイレ便器内に入れる(重さが足りない時は、袋の中に何か重しを入れる)。
便器に水のうを入れる - 配管に異常がないのを確認できるまでは、部屋のトイレを使わずに災害用トイレなどを使う(他の部屋に被害が起きる可能性があるから)。
災害用トイレ
ということでした。
災害用トイレや凝固剤を持っていない時の代替品
災害用トイレを持っていない時には、ゴミ袋を二重に便器にかけ、使用後は上の袋だけ交換します。
トイレ用凝固材を持ってない時には、吸水性のあるもの(オムツやナプキン、ペット用シート、オガクズ、新聞紙など)でも良いそうです。
“水のう”は他の場所にも活用できる
“水のう”は、豪雨の時に、浴室や洗濯機の排水口など、排水が逆流しそうな所にも置くと効果があるそうです。
あとがき
天災が増えたからか、防災対策も防災用品も、日々、内容が更新されているなぁ…と感じました。
以前、某防災本に“集合住宅で被災したら、在宅避難に備えて浴槽に水を溜めよう”とありましたが、これは、今は推奨されていないようです(多分、共有の水槽を早い者勝ちで空にしてしまうと、出遅れた住民が困るから)。
また、断水した時に、バケツの水でトイレを流す訓練も以前はしましたが、これも配管の状態を確認しないで流すのは危ないですね。
…ということで、団地の低層階に住んでいる私は、被災したら災害用トイレを使うことになりそうです。
購入はしたものの、実際には部屋備え付けのトイレに袋を重ねて使うことになるのではと思っていました(その方が使いやすいので)。
でも、水のうを入れたら、用は足せませんね。
被災した時、配管の状態って、どうやって確認すればいいのかな?
そういえば、それも聞いておけばよかったな…
雨の季節、どうぞお気をつけください。