十数年前から、ベランダで野菜を育てています。かなりいい加減な「なんちゃって永田農法」でしています。今年の前半は、コロナ禍や長雨で買い物がしにくかったので、結構助かりました。
今年は野菜が少し変…
天候不順のせいなのかどうか…、今年はベランダの野菜が少し変な感じです。春先に植えた三つ葉が、まだ収穫できます。
三つ葉は、根元から5〜7㎝ほど残して切り取ると、しばらくすると新芽が伸びてきて何度でも収穫できる、お得な野菜です。でも例年、夏頃には花芽がついて茎や葉が固くなってしまうので、収穫が終了しています。このまま年を越せるかも…と思っていたら、切り取った後の成長が鈍化してきました。
秋に植えた方は、まだ収穫できるほどには成長していません。お正月の雑煮や吸い物に、間に合わないかも…。
そんな時、私の場合は、スーパーの食品コーナーで根付きの三つ葉を買ってきます。そして、根元から5〜7㎝くらいのところで切り、量が多すぎる時は少し小分けにしてから植えます。うまく根付いたら、また新芽が伸びてくるので、何回でも収穫できます。切り取った上の部分は、おかずに使います。
私がベランダ菜園を始めたきっかけ
「ベランダに野菜を植えておけば、スーパーから持ち帰る買い物袋の重さを軽く出来るかもしれない」というのが、私がベランダ菜園に興味を持ったきっかけでした。人によっては意味不明、園芸をなめているのか、というような動機かもしれませんが…。当時、私は団地に引っ越してきたばかりで、駐輪場から自分の部屋までの距離の長さに困っていました。荷物が重たい…例えば、牛乳1リットルにヨーグルト2箱、豆腐1丁、キャベツ1玉とにんじん3本、玉ねぎ、じゃがいも各1袋購入すると、それだけで約5kgになります。他の食品や日用品も合わせると、いつも軽く10kgを超えていました。キャベツ1玉約1kg、ベランダで作れば楽だ、と思ってしまったのです。要領が悪い私が続けることが出来るのか、とかしばらく考えてはみたのですが、取り敢えずやってみることにしました。
永田農法を選んだ理由
私は園芸に興味があるほうではなかったのですが、永田農法は商品を購入して以来届いていたカタログハウスの雑誌「通販生活」に紹介されていたので、ある程度は知っていました。永田農法は、有機肥料を使わず、水はけの良い土(日向土や川砂など)で、水や肥料をできるだけ抑えて育てるのが特色です。
別名「スパルタ農法」とも呼ばれています。通常の栽培より生育期間が長めになり、小ぶりで味が濃縮された野菜ができます。園芸初心者の私は、通常の栽培方法とどちらにする方がいいのだろうと悩んだのですが、
という理由で、永田農法で始めることにしました。
当時、通販生活や「ほぼ日」などで、「だれでもつくれる永田野菜」DVDセット↓
が販売されていました。
でも高価なので、「永田農法でコンテナ野菜」(監修)永田照喜治 主婦と生活社↓
という本を参考にして始めました。この本は、野菜の育て方が葉もの(小松菜など)、実もの(ミニトマトなど)、根もの(じゃがいもなど)ごとに図解でわかりやすく解説されているだけでなく、不織布などの園芸用品の使い方や栽培後の土の再利用方法なども載っているので、良かったです。
種、苗、園芸道具や土は、ホームセンターを何店か回ると、調達することができました。私が実店舗で購入できた日向土は、「小粒」が一番小さい粒だったのですが、後でネットで購入した「細粒」の方が粒が細かく、よく育ちました。
一年目の収穫は?
園芸初心者にもかかわらず、「重い野菜を植えて、買い物を楽にしたい」とか、「収入がなくなった時の自給自足の練習に」とか、野望だか無謀だかよくわからない理由で、最初に育てる野菜は決めました。じゃがいも(炭水化物の自給自足用)、枝豆(タンパク質の自給自足用)、キャベツ、ミニトマト、ミニにんじん、ラディッシュ、あとは葉ものとハーブでした。収穫はどれもできたものの、茎葉の繁茂が凄かったじゃがいもはミディトマト大のものが数個、枝豆も数房、ミニにんじんは鉛筆くらいの太さでした。キャベツは、かなり大きなものができて喜んでいたら、数日でレースのカーテンのように…。不審に思っていたら、鉢の中からたくさんの青虫が出てきました。葉ものやハーブは割とよく育ったものの、本にも書いてあった通り、全体に小さめで、生育期間は長めでした。
それ以降は?
収穫量が少ない・土の入手が不便などの理由から、一時期は私が住んでいる関東地方では入手しやすい赤玉土を使って別の農法で、ということも考えたのですが、結局やめてしまいました。ホームセンターで赤玉土の袋を持ってみると、日向土より重かったのです。
その後、引っ越ししてベランダの日当たりが良くなり、野菜も前よりよく育つようになりました。根菜は、株元に土寄せをすると、それなりに大きくなることがわかりました。
野望(?)は頓挫したままですし、楽しいことばかりでもないのですが、ベランダ菜園、意外と面白いです。