スマホのニュースを見ていた家族が、「無印良品でコオロギせんべいを売っているらしいよ」と言いました。なんでも、やがて来るだろう世界の食糧危機への対策として、栄養価が高く環境への負荷も少ない昆虫食に着目。徳島大学と連携してコオロギ粉末入りのせんべいを開発したのだそうです。コオロギは雑食性で飼育が容易、成長が早いのだとか。昨年5月に販売開始、えびせんに似た味で人気だそうです。
そういえば昆虫食のレストランや自販機も最近はあるらしいよ、と言うと、
「う〜ん、やっぱりちょっと…」と家族。
でも。なんとなく思い出したのですが。
以前、私はシャコやナマコを自分でさばいたことがあります。その時、家族も食べたはずなんですが…。
(当時の写真はなく。以下、無料写真素材の「写真AC」と「ぱたくそ」からダウンロードした写真を使用しています。シャコやナマコの写真があるなんて!提供してくださった方、ありがとうございます!)
若い頃、瀬戸内地方に住んでいたことがありました。食べ物がとても美味しく、ご近所付き合いのようなものがあるところでした。ある日、アパートの隣の部屋の人から「たくさん捕れたからあげる」と、水の入ったバケツのようなものをもらいました。水の中には、ダンゴムシを巨大化したような生き物がたくさん入っていました…。その町のお寿司屋さんで初めて食べて、エビみたいで美味しいと思っていたシャコ…。生きている時はそういう姿だということを、その時初めて知りました。
ナマコをもらった時も、やっぱり驚きました。お店で酢の物として食べている時は名前も知らず、貝かタコの一種かと思っていました。
コリコリした食感で、白っぽい身が紫色で縁取られていて綺麗でした。大きなナメクジのような姿だったとは…。
シャコは、ゆでて殻をむき、酢の物にして食べました。
なまこも、切って塩をふり、薄切りにして酢の物にして食べました。
当時は、魚をさばいたこともほとんどなく。
生き物を殺して食べ物にしているという実感がありました。
今はベランダ菜園で、季節によっては毎日のように虫殺傷です。
慣れるものですね。